偉大ビタミン1は、「ボイス」です。
このビタミンは、日々、惰性で生活をしている人や普段の生活に満足できないかたによく効きます。
「毎日、なんとなく惰性で仕事をして、生活している気がする。心から満足することができない」と考えていませんか。
そもそも、皆さんは生まれつき、そうだったのでしょうか。違いますよね。
赤ちゃんで生まれてきたときは、まったくの白紙。そこからどんどん、色がついていくのです。では、どんな色でしょうか。
一番、大きな影響を受けるのは、親の色。次に、友達。そして、まわりの大人たち。年数を重ねていく度に、自分では思ってもいないような色がついていき、いつの間にか、今の考えを身につけています。
これは、冒頭のビタミン診断で「衝動や瞬間的な欲望ではなく、価値観や意志に基づいて行動することができる」と応えた人が2割強であることからも、自分の「ボイス」を持っている人が少ないことが伺えます。
毎日、惰性で仕事をしてしまっている方へ。毎日、仕事があるだけでも幸せなことではありませんか。心から満足することができない方へ。何か一攫千金を狙っていませんか(笑)。
どこにそんな人生があるのでしょうか。
情報が氾濫するこの時代、どうしても、華やかな人生ばかりが注目され、誰もがそのような人生を送れるかのような、いや、送らなければならないような錯覚に陥っている人が少なくありません。
本当に大切なのは、日々、穏やかに暮らせることです。その上で、誰もが持っている「ボイス」(ニーズ、…)を考えながら、目の前のことに集中していけば、いつか必ず、あなただけのボイスが見つかります。
それもせずに、何か見えない大きなものに惑わされないでください。
私たち誰もが、天から与えられた「ボイス」を持っているのですから。
詳しくは『第8の習慣』の67ページを参照
偉大ビタミン2は、「トリム・タブ」です。
このビタミンは、「どうせ一人の力では何も変わらないよ」とか「自分一人では無理」と思っている人によく効きます。
いきなりですが、本当に一人の力では何も変わらないのでしょうか。
こういう考え方をしてしまう人の多くに、おそらく、「何か物事は、偉い人が一声かけると、その命令で物事は動くが、その末端の人間が何を言っても聞き入れてもらえない」という、言い方はきつかもしれませんが、短絡的な考えを持っているのではないかと思われます(もちろん、そうじゃない人もいるのでしょうけど)。
でも、よく考えてみてください。それって、自分の力で変えられることでしょうか。これまで出てきた中にもありますが、出来事には自分の力の及ぶことと及ばないことがあり、まずはそこをしっかりと見極めること、その上で、自分に働きかけることができることは何かを冷静に考えて、淡々と働きかけていくことが大事なのではないかと思うのです。
あなたがそう考えて、働きかけると確実に変わることがあります。それは何か。
それは、周りの方へのあなたに対する見方です。
周りの方は、あなたの働きかけているそのあり方、いわゆる人格面を、そして、こつこつやっていくスキル、いわゆる能力面を見ているのです。人格、能力ともに一定上の力をもってして働きかけていると周りはあなたを信頼してくれるようになります。これが「トリム・タブ」になることです。
「トリム・タブ」とは、船や飛行機についている小さな方向舵だであり、小さな「トリム・タブ」が大きな方向舵だを回すことによって、船や飛行機の針路が変わるのです。それと同じように、あなたの思いがきっかけになって、あなたに協力したいと思う人があらわれ、最終的には多くの方と現状を変えていく原動力になるのです。
ですから、はじめから「どうせ…」「無理だよ…」ではなく、「だったら、この現状でできることはなにか」を考えて、淡々と働きかけていく。
その方が、生き方としては、気持ちよくないでしょうか。
そのときに、持っていたいのは、「こうして働きかけていればいつか必ず良い方向に向かう」という希望を持って「トリム・タブ」になることです。もちろん、そこに根拠などありません。根拠などありませんが、動いている以上、そこにエネルギーが投入されるわけですから、「変わらないはずがない」という、信念にも似た想いをもって、進んでいくことは、生き方としては清々しいものがあると、いつも考えています。
覚えておいてください。世の中は、いつもたった一人の実践(「トリム・タブ」)から変わっていくのです。
詳しくは『第8の習慣』の219ージを参照
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