コヴィー博士の著作
著者 | スティーブン・R・コヴィー |
---|---|
訳者 | フランクリン・コヴィー・ジャパン |
定価 | 2,800円(税別) |
発行年月日 | 2014年2月28日 |
先行き不透明な時代になればなるほど、ビジネス・パーソン一人ひとりがリーダーシップを発揮することが求められます。しかし、リーダーシップは百人百様に理解されており、何を基準にすればいいのか迷うのも事実です。
本書は、『7つの習慣』をはじめとする、コヴィー博士がこれまでに記したあらゆる書籍からリーダーシップに関する叡智を集め再編し、まとめたものです。
コヴィー博士ならではの、「セルフ・リーダーシップ」から始まり「人間関係のリーダーシップ」へ。
そして「チームにおけるリーダーシップ」「組織におけるリーダーシップ」へと、人としての成長に伴ったリーダーシップの発達のプロセスとしてまとめています。
本書をお読みいただければ、コヴィー博士が提唱していた考えは、実はすべて「リーダーシップ」であったことがわかるでしょう。
「リーダーシップ=スティーブン・R・コヴィー」とも言えるコヴィー博士のリーダーシップに関する叡智をじっくりとお楽しみください。
どんなレベルにおいてもリーダーシップが不可欠な今日、コヴィー・リーダーシップの全貌を凝縮した本書をお読みいただければ、ビジネス・パーソンに求められるリーダーシップを発揮できるはずです。
私は長年のリーダーシップ研究を通して、持論=原則に沿って行動できるリーダーが、行動面だけでなく、育成面や倫理面においても、卓越していることに注目してきた。また、若いときから、原則をもって生き、自分を導き、次世代のリーダーを導く生き方こそ、賞賛に値する生き方だという考えに至り、一層コヴィー博士が展開するリーダーシップの視点に惹かれている。
『7つの習慣』においても、セルフ・リーダーシップという面に加えて、他人との関係性の中のリーダーシップが含意されていた。本書は後者にはっきりと光を当てることによって、リーダーシップの育成は一人の個人として人間の発達の問題であることに気づかせてくれる。また、既にリーダーシップを発揮している人、リーダーシップを育成する立場にある人に対しては、リーダーシップには個人、人間関係、チーム、組織という四つのレベルがあり、リーダーシップとは他の人たちのリーダーシップを導くものであることにも気付かせてくれる。
こうしたリーダーシップの四つのレベルを踏まえ、本書が提示する原則に基づく生き方というアプローチを、個人の発達だけでなく、大切な人との関係性の発展、チームレベルでの発展、組織レベルでの発展にも活かしていくことが大切となる。
神戸大学社会科学系教育研究府長・経営学研究科教授(兼務) 金井壽宏
第1章 リーダーシップとは何か
第2章 リーダーシップの四つのレベル
第3章 個人におけるリーダーシップ=セルフ・リーダーシップ
第4章 人間関係におけるリーダーシップ
第5章 チームのレベルにおけるリーダーシップの原則
第6章 組織のレベルにおけるリーダーシップの原則
第7章 日常にある偉大さを果たすEveryday Greatness
第8章 スティーブン・R・コヴィー博士 著書系譜