『マイナビ学生の窓口』が社会人にアンケートを取ったところ、「社会人が自分に不足している能力」は1位から「リーダーシップ」「プレゼン力」「責任感」と続いた。
そういったスキル不足を改善したいと思ったとき、学んだりチャンスをものにしたりするための時間が必要だ。
社会人のスキルの向上には、まずは生産性を高めて時間や機会をつくりだすことが描かせない。
コリー・コーゴンの著書『5つの選択 卓越した生産性を実現する』(キングベアー出版)は、こんな2つの気持ちに共感できる人が求めている回答が網羅されている。
1.生産性を高める方法を知りたい
2.毎日生き埋めにされているようで、このままでは潰されてしまいそうだ(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版)
著者の経験からして、人生の目的を達成することの難しさを痛感している人がますます増えているように思う。輝かしい未来を頭の中に描きつつも、次々と発生する楊枝に追いかけられ、何とか前進しようとしても自分だけ置いて行かれるようで不安に駆られるのだ。やればやるほど仕事が増える、と感じている人は多いはずだ。タスクやアポイントメント、義務や責任が次から次へと生じる。
(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版)
また、コリー・コーゴンは生産性を高めることの簡単さと難しさについて、平易な文章で説いてくれてもいる。
成功とは本来、「自分の生産性を実感できるほどの集中力とクオリティでもって重要な事柄を成し遂げること」であるはずだ。ところが、私たちはえてして、「単に期限までに何かを成し遂げること(実際はほとんど不可能なのに!)」と勘違いしてしまっている。
(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版)
何かを達成するために生産性を高めようと思うとき、それを成し遂げることだけを目的としてはいけない。
生産性を高めることによって、何を成したいのかを常に忘れないようにしておきたい。
たとえば最初のアンケート結果の話でいえば、生産性を高めることによって、私たちはリーダーシップやプレゼン力、責任感などを培いたいのだ。
また、生産性を高めることは、仕事のスキル向上だけに活かされるわけではない。
コリー・コーゴンは、その点についても教えてくれている。
本書でいう「卓越」とは、世界平和の仲介役を果たしてノーベル賞をもらうといった、大それた話ではない。生きることにも働くことにも全力を尽くすということ、自分がすることに全身全霊で取り組み、自分独自の才能やエネルギーを発揮するということだ。何よりも、自分が素晴らしいと思える仕事をするということだ。
(コリー・コーゴン『5つの選択 卓越した生産性を実現する』キングベアー出版)
せっかく努力して得た生産性やスキルを、毎月の給与をもらうためだけに使うのはもったいない。
本書では、生産性が仕事だけでなく、仕事を含めたあなたの人生についてどんな影響をもたらすのかまで詳しく解説されている。
自分のスキル不足、生産性の低さだけでなく、人生が思うとおりに生きられていないことに悩んでいる人にとってもぜひ読んでほしい一冊だ。
さらによく知りたいという場合には、ぜひ弊社の研修なども選択肢に入れていただきたい。