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「本音が言えない」部下の嘆き。信頼できない上司にならないために体現すべきこと

人材マネジメントとして、上司が一緒になって部下の目標を考え設定のサポートをすることは当然のようにある。
しかし、部下の立場から、信頼できない上司からの目標設定には納得ができなかったり、言いたいことが言えなかったりということもあるだろう。

 

部下に反発心を抱かれる上司、本音を言ってもらえない上司にはなりたくない。
しかし、信頼を得るための振る舞いをわかっていなかった場合、ただ不安を抱えたままマネジメントをすることになりかねない。
上司の不安が部下に伝わり、部下が上司を信頼できず頼りづらくなり……という、負のループに陥らないためにはどうしたらいいか。

 

スティーブン・M・R・コヴィー『信頼マネジメント ビジネスを加速させる最強エンジン』(キングベアー出版)は、マネジメントにおける信頼問題や部下への接し方についての至言に満ちている。

組織や企業、NPO、政府関係機関の多くのリーダーたちはすでに実践しているが、ミッションやビジョン、価値観のステートメントを利用するのも、意図を明確にするための効果的な方法の一つだ。
リーダーたちはそうしたステートメントの作成を通じて、賢明な判断を行うための根拠を部下に示すと同時に、ビジョンや希望、将来性を構築していく。これらのステートメントがそれに即した行動や態度で裏付けられることによって、強固な信頼が開花するのである。

(スティーブン・M・R・コヴィー『信頼マネジメント ビジネスを加速させる最強エンジン』キングベアー出版)

 

我々は何のために仕事をしているのか、所属している企業の言葉を借りるだけでなく、上司自身がその内容を理解しかみ砕き、自分自身の思い、言葉としておく。
それによって、目標設定などのマネジメントの際の部下への指導の仕方も変わる。

そしてもちろん、上司自身がその「何のために仕事をしているのか」という哲学を体現する存在でなければ信頼は得られない。

 

M・R・コヴィーは、さらに信頼について大切なことを説いている。

有能なリーダーは概して、他者の意図を好意的に受け取るものだ。それはまさに信頼の提供であり、我々の信頼性向から流れ出てくるものといえる。そうすることで、ともすると、気がつかないまま終わってしまうような可能性に気付くこともある。

(スティーブン・M・R・コヴィー『信頼マネジメント ビジネスを加速させる最強エンジン』キングベアー出版)

 

仕事哲学を体現し、そして部下の言葉を好意的に受け取ること。
上に立つ者として、部下を導く者として、これらを胸に社員たちと接してみてほしい。数ヶ月後、そこに信頼が芽生えているかどうかは、部下の態度でわかるはずだ。

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