「7つの習慣」は断続的な行動規範の寄せ集めではありません。
【成長】という自然の法則に従い、段階を踏んで個人の効果性・人間関係の効果性を高めていく、統合的アプローチなのです。
赤ん坊が100%誰かに依存しないと生きられない人生のスタート地点から、時が経つにつれて肉体的・感情的・知的・経済的に自立し、自分のことは自分で決められる、独立した人間になります。
そして動植物などの生態系や人間社会は相互依存で成り立っていることに気づくでしょう。
自分という存在も、他者がいることで成り立っているのです。
依存状態の時は自分ではなく、他人にフォーカスしています。
「あなた」に面倒を見て欲しい
失敗したのは「あなた」がやらなかったせいだ
「あなた」がミスをした
他者に気持ちを振り回され、他者や物事が自分の思い通りにならないからといって
被害者意識を持つなど、外的要因に依存しているのです。
自立した人間は、自分にフォーカスします。
「私」はそれができる
「私」の責任です
「私」は自分で結果を出す
真に自立している人は、周りの状態に左右されずに自分から働きかけるのです。
多くの人はこの自立を目標にしてしまいがちです。
「自分が成功するために」
「自分が幸せになるために」
しかし、成長の連続体にはさらに続きがあります。
それは相互依存の状態です。
相互依存状態の人は「私たち」にフォーカスします。
「私たち」はできる
「私たち」は協力し合える
「私たち」がお互いの才能と能力を合わせれば、もっと素晴らしい結果を出せる
夫婦、家族、組織という相互依存で成り立つ現実で成功するには、相互依存のパラダイムを持たなくてはなりません。
他者と協力し合い、知恵を出し合えば、自分一人で出す最高の結果をはるかに上回る結果を出せるのです。
相互依存の段階に達した人は他者と築く有意義な関係を築き、他の人が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができるでしょう。
まずは第1~第3の習慣で、自分を自立に導き(私的成功)、その土台で第4~第6の習慣で相互依存(公的成功)を目指しましょう。